Last Seven Days
道明寺が刺されてから、あと一週間でちょうど一年になる。
道明寺の母親があたしに言った、あいつと一緒に過ごせる時間は一年だと。根本的な問題は何ひとつ解決していない。
それでもあいつが好きだから、ずっと一緒にいたいと思った。
あんなに交際を反対してた母親が許してくれたあいつとの一年間。あたしは絶対無駄にしたくなかった。
--------あいつがあたしことだけ、忘れたことを知るまでは。
お見舞いに行って、冷たい態度で追い返されても。海ちゃんと一緒にいるあいつを見ても。
あたしは、あたしのことを忘れてしまったあいつが信じられなくて、どうにかして思い出してもらおうと自分らしく頑張ったつもりだ。
みんなに支えられながら。
でも結局、どんなに頑張っても道明寺はあたしのことを思い出さなかった。あたしのいない間に、海ちゃんと何があったかなんて知らないけれど。
辛くて苦しくて何度も泣いて、やっと忘れようと決心してからは、あいつとの思い出はあたしなりに整理してきたつもりだ。
二人をつなぐ思い出の物も、目に触れない所に片付けてしまった。
道明寺にも学校やみんなと遊ぶ時以外会ってないし、話もほとんどしていない。
それでも・・・・
ときどき息苦しくなるほど、「好き」という気持ちをぶつけてきたあいつをふと思い出すたび、
いつのまにかあたしの中で育っていったあいつへの気持ちが、まだ残っていることに気付く。
あたしはやっぱり、まだ道明寺のことが好きなんだ。
たとえあたしのことを覚えてなくても。
あいつの隣に誰がいても。
一度好きになったら、ほんと、なかなか忘れられないね。花沢類の頃は多分、あいつがいつもそばにいたからいつのまにか思い出に変わったんだと思う。
記憶のなくなった道明寺と別れることを決意してから、どれくらいたっただろう?
タイムリミットまであと7日。まだあいつの記憶は戻っていない。
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【つくしの決心】
「はぁー・・・・・・・」
昼休み、いつものように非常階段で横になりながら、あたしは秋が近づくにつれ高くなっていく空を見上げてため息をついていた。
「どうしたの?」
「うわっ! もう、びっくりさせないでよ」
突然現われた花沢類が、いつものようにゆっくり腰をおろす。
「ぷっ・・・そういう顔した動物っているよね・・・・」
「はいはい、あたしはどうせ面白い顔してますよー」
ふてくされて、もう一度ため息をつく。
「ため息ばかりついてると、幸せが逃げていくよ」
「うっさいわねー・・・・・これ以上不幸になりたくないわよ」
あたしは、花沢類をちょっとにらんだ。相変わらず彼はマイペースだ。でも、あたしいつも花沢類の優しさに助けられてきた。
「・・・なんかあったの?」
優しく笑って彼が聞いた。
「・・・・・・・うん。ちょっと昔のこと、思い出してたの」
「昔のこと?」
「・・・・・・ほら、もうすぐ道明寺のあの事件があってから一年になるでしょ?」
「・・・・・・ああ」
「あれから本当にいろんなことがあったなあ・・・って。」
あたしはふっと笑って空を仰いだ。どんなに辛いことがあっても、あたしは変わらずに生きている。
「・・・・・・道明寺の記憶はまだ、戻らないみたいだけど・・・・・・・」
「うん・・・・・・」
「あと一週間で、もうすぐ道明寺の母親との約束の日になるの」
「・・・・・・そう。で、牧野はどうしたいの?」
花沢類がまっずぐにあたしを見る。
「正直言って、よくわかんない・・・・・・でもね、約束の日のことを考えた時、昔にね、あいつが言った言葉思い出したの・・・・・・」
初めて人を好きになったあたしが、パリに行く花沢類を見送った日。
『道明寺、人を好きになったことある?』
『す?』
あたしの言葉に赤くなってた道明寺。
『黙って自分の気持ちを押さえることが、相手に対する思いやりなのかしら。それで終わっちゃっていいのかなあ』
『よかねえよアホらしい。だったらはじめからなかったも同じじゃねーか。明日死んだらどーすんだ。悔いが残るだろーが』
「・・・・・・司らしいね」
「そうでしょ?でね、道明寺のこと初めてすごいと思った。記憶がなくなる前のあいつがあたしに言ってくれた気持ちって、
乱暴な時もあったけどいつも嘘がなかったの・・・・・・」
あたしはまたひとつため息をついた。
「あたしは長い間、あいつを傷つけて助けられて、また傷つけて・・・・・・何度もひどいことしたのに、何度も好きって言ってくれたの。
やっと自分の気持ちになれた時には、一緒にいる時間がいっぱい欲しくなっちゃって・・・・・・
簡単にあたしの世界に入ってきたあいつの行動に不安になったりして、ケンカばかりしてた」
「・・・牧野、司と付き合ったこと、後悔してる?」
花沢類が言った。
「ううん、後悔はしてない。あたしは自分の気持ちに正直でいようと決めてたから。そりゃ、母親の妨害はあったけど、
今はそれもあったってよかったって思えるようになった。・・・・・・命がけだったけどね・・・・・・」
あたしはあの頃、いつももがいていた。ただ自分の好きな人と一緒にいたいと思っていただけ。その思いだけで前に突き進んでいた。
「でもね、ここんとこあいつから離れてて思ったんだ・・・・・・。本当にこれでいいのかって。
あと7日たてば、多分あいつはNYに行くと思う。あたしとのことも忘れたままで・・・・・・今度は二度とあいつには会えないかもしれない。
あんなにいろんなことあったのに忘れちゃうなんて、これでさよならするなんて、なんか悔しいじゃない?
好きだから一緒にいたいとは思ってたけど、どうにもならないことってあるんだって道明寺とのとでよくわかった。
だから・・・・・・本当に、本当に、これであいつとのことはおしまいにするの」
「おしまいって?」
「あたしのことだけ忘れた道明寺のことを、あの頃は早く忘れたくて、あたしの中で思い出を整理したけど、
もう一度取り出してあいつにぶつかってみる。それで駄目ならしょうがない。やっぱりあたしはまだ道明寺が好きだから。
恋人が駄目なら友達になれるもん。あいつがあたしを忘れたままでも、あたしがあいつを忘れたわけじゃないから」
花沢類が眩しそうにあたしを見る。
「恋人っていう関係が終わったからって、友達になれないわけじゃないもんね。まあ、すぐには無理だけど・・・・・・
あの頃はあたしのことだけ忘れられたショックと海ちゃんの登場で、あたしはあいつと向き合うことから逃げてしまってた気がするから・・・・・・・。
道明寺の代わりになる恋なんてないから、あたしはこの気持ちを大切にする。後悔したくないから。
もう一度、道明寺をNYまで追いかけた時のあたしに戻って頑張ってみる。
・・・それにね・・・・・・あいつの口からはっきりと別れの言葉を聞いたわけではないし」
「もし、司の記憶が戻らなかったら・・・・・・・?」
「その時は・・・・・・」
あたしは、西門さんに恋をして、少し大人になった優紀の言葉を思い出した。
「今度は最高に幸せな恋をするの」
あたしは花沢類にとびきりの笑顔で言った。彼もそんなあたしを見て笑ってくれた。
「牧野」
花沢類がにこっとあたしに笑いかける。
「おまえ、いい女になったな」
「・・・・・・やだ、何言ってんのよ。恥ずかしいじゃない」
彼があたしを誉めるなんてないことだから、自然と顔が赤くなってしまう。
こほっと咳払いをして、あたしは考えていたことを彼に言おうと決めた。
「花沢類。あたしね、もう一つ決めたことがあるの」
「ん、何?」
「道明寺のことが一段落したら、あたしはもう非常階段に来ない」
花沢類の笑顔が少しだけ曇ったように見えた。
「・・・いつもここに来る時は、何かに悩んでた時だったから。・・・・・・で、ここに来るとつい花沢類に頼っちゃう。そんなあたしはもう嫌なの。
あたしはもっと強くなりたい」
「・・・・・・牧野は今のままで十分強いよ」
「ううん、花沢類やみんながいてくれたから、あたしはこれまでやって来れたんだよ。一人じゃ絶対無理だった。感謝してるんだよ、ほんとに」
彼は穏やかな目をしてあたしを見つめた。
「辛いことがあった時にいつも最初に思い出したのは、花沢類だよ。もう少しだけ迷惑かけるかもしれないけど・・・・・・
その時はあたしの話聞いてくれる?」
「・・・・・・牧野が笑った顔が見れるんなら、いいよ」
「ありがとう」
花沢類がいてくれてよかった。心からそう思う。落ち込んだあたしの心を、いつも光のあるところに引き上げてくれる。
そんな人があたしを好きと言ってくれたなんて、未だに信じられないけど・・・・・・恋人じゃないけど、限りなく恋人に近い友達。
あたしはきっとずっと花沢類が好きだ。
遠くでチャイムの音が聞こえた。
「じゃ、授業あるから行くね」
あたしはスカートのほこりを払いながら立ち上がった。
「牧野」
花沢類があたしを呼び止める。
「・・・・・・司はおまえのこと忘れてないよ」
「え・・・・・・?」
あたしはびっくりして彼を見た。
「おまえのいるとこでは見せてないけど、司はおまえといると『何か』を感じるんだって。でもそれが何なのかわかんなくていらいらしてる。
海って子といる時はそれがないから、多分海は司が無くした記憶には関係ないだろうって気付いてる」
「・・・そうなの・・・・・・?」
「まだ断片的だけど少しずつ、ここ数ヶ月間で昔の記憶を思い出してるみたいだよ」
あたしは信じられない気持ちで彼を見つめた。あたしといる時はいつも不機嫌そうにしてたけど、そういうことだったんだ・・・・・・。
「がんばれ、牧野。俺はいつもおまえを応援してるから」
「ありがとっ!花沢類。あたし頑張るよ」
あたしは彼に向かって最高の笑顔を見せた。
あたしたちに残された時間はあと7日。どんなことになってもあたしは後悔なんてしない。
あたしはいつも嵐の中で生きていたんだ---------------------------
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【苛立ち、そして司の決心】
俺が刺された事件からもうすぐ一年になる。ずいぶん長いこと安静にしてたお陰で、すっかり傷の方は良くなった。
ただ、無くしたらしい記憶はまだ戻ってない。
時々ひどい頭痛に悩まされることはあるが、最近はそれも減ってきた。それは「牧野つくし」と会うことが少なくなったからだ。
入院してた最初の頃は、あいつは毎日俺の部屋に来ていたが、いつからかぱったりと来なくなった。
そう、あれは確か、あいつが俺の家に突然来た時からだ・・・・・・。
使用人に案内されて、牧野が部屋に入ってきた。
『退院、おめでとう。最近お見舞いに行ってなかったから、久しぶりに顔を見に来たの』
『・・・・・・おう』
『傷のほうは大丈夫?』
牧野が心配そうに俺を見る。
『大丈夫だよ・・・・・・』
『そう、よかったね・・・・・・』
途切れ途切れの会話のあとの沈黙に、何だか息苦しくなる。
牧野は少しうつむくと、顔を上げて俺に言った。
『・・・・・・あのね、今日は道明寺にお別れを言いに来たの』
『お別れ?』
『うん』
こいつ…少し笑ってる?。別れの話をする前なのに?俺は何だかいらいらしてきた。
『なんだよ』
『あのね、あの事件が起こる前にあたしとあんたが付き合ってたって、みんなから聞いてるでしょ?』
『ああ』
『それね、忘れて欲しいの』
『あ?』
突然何を言うのだろう、こいつは。
『記憶を無くしたあんたは今、昔と違ってあたしと違う世界で生きている。
あんたにとって過去のあたしは・・・・・・多分、思い出せなくなるくらい辛い思い出の方が多かったのかなって思ったの。
あたしはあんたが記憶をなくしても、結局あたしのことを思い出してくれるだろうって思ってたけど・・・・・・ごめんね。
入院してた時は、何もわからないあんたに昔の記憶を押し付けたりして』
『いや、済んだことだしもう別にいいけどよ……』
『本当にあたしうぬぼれてた・・・・・・でもね、心のどこかで信じてたんだ。あんたがあたしのことを忘れるはずないって。
お見舞いに行ってあんたに追い返されても・・・・・・馬鹿だよね。知らない人が毎日来たら、誰だって何?って思うもん。
あたしはそれに気付くのが遅くて・・・・・・記憶のないあんたを知らないうちに苦しめてた・・・・・・』
牧野はそう言うとひとつため息をついた。確かに、あの時はこいつの顔を見るだけで、なぜだかわかんないけど気分が悪くなった。
『もう、あたしのことで苦しむ道明寺を見るのは嫌なんだ。今ならあんたは、あたしに出会う前の生活に戻ることが出来ると思う。
・・・・・・だから・・・・・・』
あいつは鞄の中から小さな箱と、汚れたぬいぐるみを取り出すと俺に渡した。
『この小さい箱はね、ネックレスが入っていて、あんたに昔もらった物なの。
こっちのぬいぐるみはね、あんたが病院に運ばれた時に、あんたのお母さんが持ってきたの。
あたしが持っていてもしょうがないから、あんたに返すね・・・・・・』
『ババァが・・・・・?』
牧野はそこまで言うとうつむいた。微かに肩が震えてるような気がする・・・・・・。
『・・・・・・何だかよく飲み込めねーけどよ。おまえの言いたいことは何となくわかった』
俺の言葉に顔を上げたあいつは泣いていた。俺は驚いた。何でこいつ泣いてんだ?
悪いことをしたわけじゃないのに、湧き上がるわけのわからないこの気持ちはなんだ。
『ありがとう、道明寺。あたしあんたと出会えて良かった。・・・・・・じゃ、あたしこれからバイトあるから帰るね』
『・・・・・・ああ』
牧野は少し笑ってそう言った後、涙を拭いてドアの方へ歩いていく。俺は何となくあいつを呼び止めたくなった。
『牧野』
びくっとあいつの肩が震える。
『・・・・・・俺は…、おまえの知ってる俺は、おまえのことを大切にしてたか?』
こんなことを言うつもりはなかったが、なぜか俺の口から言葉がこぼれた。
あいつは驚いたように俺を見た後、また泣きそうな顔をして、でも笑って言った。
『うん。あたしはあんたといてすごく幸せだったよ。大切にしてくれてた。好きって気持ちを沢山くれたよ。
あたしは鈍感だったから、あんたを怒らせてばかりだったけど・・・・・・。・・・・・・あたしは道明寺のことが大好きだったよ。・・・・・・・さよなら』
あれから随分時間が経ったが、なぜか牧野の最後の笑顔が頭にこびりついて離れない。
学校や総二郎たちと遊ぶ時にたまにあいつに会うこともあるが、あいつは相変わらず笑っている。
あいつが来なくなった代わりに海が家に来るようになったが、別に何も感じない。毎日ただ意味もなく過ごす。
俺ってずっとこんなんだったっけ?
何か違うような気がするのに、「何か」が何なのかわからない。
記憶が戻ればいいのだろうが・・・・・・ああ、いらいらする・・・・・・。何か胸に穴が開いてるみてーに、俺には「何か」が足りない気がする・・・・・。
こんな気持ちはあいつといる時も感じる。別に昔付き合ってたからといって、また付き合おうとは思わないが・・・・・・
海にも他の女にも感じないこの気持ちを、どうしてあいつにだけ感じるのだろうか?
病院にいた時からずっと・・・・・・これを突き詰めれば、多分、俺が無くした記憶に辿り着くんだろう。
そういえば、あいつが家に来た時に俺に渡した物、ネックレスと汚いぬいぐるみ。
あとで思い出したが、ネックレスは俺がブリガリで急かして作らせた特注品だ。
何であいつが持っているかというと・・・・・・やっぱり俺がプレゼントしたんだろう。その時誰かと一緒に土星を見たよな気がする・・・・・・。
俺って女にこういう事する奴だったっけ?だとしたら、あいつに本当に惚れていたんだな。
ぬいぐるみは・・・・・・間違ってなければ、小さい頃にババァから預かったとタマからもらったものだ。
何であいつがこのぬいぐるみを持っていたんだろう?いや、何でこのぬいぐるみをまだあの母親が持っていたんだ?
捨ててもおかしくないほど、こんなに汚れてボロボロなのに・・・・・・。
俺が無くした記憶は、本当に大切なものだったのだろうか?だとしたら、未だに思い出せないのはどうしてだ?
ひょっとしたら、周りが言うような大した記憶ではないかもしれない。
でも、正直言うとずっと気になってる。記憶のことを考えるとなぜかいつも牧野が出てくる。
好きという感情はないが気になる。それにあいつといる時は、いらいらするけど胸に開いた穴のこと気にならねーんだよな。
・・・・・・不思議だけど、これは真実だ。
ねーちゃんもタマも総二郎たちも、最近はあまり俺の記憶のことに触れてこない。類は時々聞いて来る。
類は牧野のことが好きらしい。あいつはどう思ってるんだろう?仲はいいみたいだけど。
・・・・・・・・と、やめやめ。くだらねーこと考えるのは。
俺が刺されてからもうすぐ一年。
道明寺財閥の跡取りとして、NYに来いと両親が言ってる。
そろそろ高等部を卒業するしな、俺も将来のことを考えなきゃな。・・・・・・・・あれ?俺ってこんな考え方してたっけ?
・・・・・・・ま、とにかく、一週間後にババァが俺を迎えに日本に来るらしい。
あきらや総二郎、類がこのこと知ったらどんな顔するかな・・・・・・牧野も…。
俺の頭の中に突然、笑うあいつの姿が出てきてはっとした。
・・・・・・・な、何で俺、牧野のことまで思い出すんだ?俺がNYに行くのとあいつは関係ないだろうが。
幼馴染みでもないのに。んで、あいつより家に来てる海のことは何とも思わないなんて・・・・・・。
・・・・・・俺、やっぱりおかしい。・・・・・・あと7日か。NYに行ったらしばらく帰って来れないだろうし、
無くした記憶のことを知ってるあいつらから離れたら、もう一生このままかもしれない。
今も時々無くした記憶らしいことを突然思い出したりするけど、大切なんだろーなと何となく思ったとこは、
いつももやみたいなものがかかっててはっきりと見えないし。
今まで本気になって思い出そうとしたことなかったけど、記憶が戻るのを待つのはもうやめた。
あまり無理はしない方がいいのかもしれないけれど、この俺が本気になれば、一週間で思い出せるかもだぜ。
そうと決まったらあいつらにも連絡して、協力してもらおう。
牧野は・・・・・・俺が忘れてるのはあいつのことだけみたいだし、そばにいればショック療法で何か思い出すかも・・・・・・
俺ん家でのことはちょっと気になるけど、あいつらに頼んでみよう。
NYに行くまであと7日。
記憶を取り戻すには短い時間かもしれないけれど、やってみるか。